YAMAHAは凄い・・・

渓蔵(KEIZO)

2014年04月12日 23:08



先日、新入社員6名を実地研修に連れて歩いたのですが、フレッシュマンってどんな思いでいるんでしょうね?
自分なんかは、仕事より遊び優先だったような出来の悪い新入社員だったような気がしてます(笑
そんな自分でも叱って面倒見てくれる先輩に恵まれたのかな?って思います。
彼らには何でも遠慮しないでやってもらいたいですね。
叱ってやるから!(笑

と言うわけでありまして、今回もギターネタですが4本目のYAMAHAです。。
1966年に初めてジャパンオリジナルデザインのギターとして発売されたのがYAMAHAのFGシリーズなのですが、それから1970年ころまでは作りの良さから今では伝説の赤ラベルと言われて、とても評価が高いシリーズなんですね。
その中でもFG150と180は近年、復刻モデルが出るほどの人気だったんですね。



でこのFG200と言うのは、1970年代の大量生産時代になってからの伝説のFG180赤ラベルの後継機で材質、作りは殆ど同じとされているモデルなんですね。
FG180は今でも高値で取引され中々手にする事が出来ないので、その伝説の音を体現できるモデルとしてFG200も中々の高評価を得ているみたいなんです。

このFG200君、こいつも実は大手リサイクルショップでほこりまみれで4000円程度で発見しちゃって連れてきたギター。
あまりに安くて、見つけた当初は見送っていたんですが、翌日にもう一回見てみようとじっくり観察。
安いからと言っても使い物にならなかったらただの粗大ごみを増やしちゃうだけですからね。

スリキズはあるけど目立つ打ち傷などは無く、塗装の艶はないけど、塗装の劣化はなさそう。。
そして、この時代のFGはもともとストローク中心の設定で弦高が高めの為、さらにネックが沿ってとてつもなく高くなっているのが多いんですが、これも5mm位はありそうだったんですね。
でも変な反り方でもなさそうで、サドルの高さも十分ある、、、となると問題はトラスロッドの余裕だけなんだけど、こればかりは確認も出来ない。
外見は殆どドノーマルでロッドカバーのネジも潰れていない様子から、恐らく調整はされてないだろうと・・・・と。。。



古い弦を外す前にロッドカバーを開けてレンチで回してみると予想通り余裕があったので1mmちょい下げて、サドルも1mmちょい削って弦高は6弦で3mm程度に調整できた。
ハイフレットはそんなに使うつもりもないのでこれ以上は下げる必要はないだろうね。
ここでようやくサビサビの古い弦を外して、フレットとペグをピカール、ボディもコンパウンドとカルナバワックスで磨きこむとピカピカに仕上がった。

そして、いよいよ伝説の音出し・・・
ブロンズミディアムを貼り直しストロークで引き下ろすと、、これはびっくりです。。
弾きこんでくと低音から高音までグワングワンとボディが地鳴りのように響くんですね。。
鳴ると言われるギターにも、弾き手はそれほど感じなくても人が弾いているのを正面で聞いてみて凄い音もあるのですが、こいつは弾き手にもガンガン感じさせてくれるくらいの音です。

この時代のギターで同じくらいのレベルは以前紹介したモーリスW15ですが、音は安っ!って感じだけど枯れた良い雰囲気の音だなぁと感じていたのだけど、FG200は全くの別物ですね。

オール合板でこんなになるものかぁ・・・
これが当時のFGの評価が高い所以なんだなと思いましたね。。
近年の高価格帯の音にも勝るとも劣らない音色とボリュームにはちょっとビックリでFG180オリジナルじゃないし何とも言えないけどこれが伝説の音なのですかね?

それと弦との相性などもあると思うけど、今回はヤイリ1000と言う安い弦をチョイスしているけど、テンションが弱くてエキストラライトみたいな感覚でとても押さえやすいんです。

状態が良ければ初心者にもお勧め出来るんじゃないだろうか?
気になる方は、FG180よりは大分安価に手に入れる事が出来ると思うので探してみて下さい。。(笑



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